がけぷっち世界

ここはくまのおかしな世界です。

私と床屋 その②

わてくそは集団生活が苦手で、学校に馴染めませんでした。根は真面目でしたので真面目に通っていましたけれども。

高校の修学旅行には行きました。地方の観光都市で一日自由行動の日があって、班別行動だったのに、わてくそはどこの班にも入れてもらえずに一人でした。今思えば先生が何とかしてくれてもよさそうなものですが、わてくそはとにかく一人で自由行動でした。(ほんとの自由だね!)

一人で名所を巡る気にはなれません。また、名所に行くと学校のやつに会ってしまうのがいやで、わてくそは本屋に入ってアニメ雑誌など立ち読みして時間をつぶしました。一人での時間はおそろしく長く、困ったわてくそはなぜか床屋さんに入り髪を切りました。関西では散髪って言いますね。髪を切ることを散髪って言うだけでなく、床屋さんを散髪って言いますね。散髪ってなんだかいい感じの響きなのでこれからは積極的に使っていきます。で、わてくそ散髪して、かなりバッサリ髪を短くして集合場所に戻りました。誰かが「髪切った?」ってタモリみたいに聞いてくれることをちょっと期待していましたが、だれも気付いてくれませんでした。