がけぷっち世界

ここはくまのおかしな世界です。

新型コロナ禍について思うこと、など

安倍首相がとりあえず1か月(5月6日まで)ということで緊急事態宣言を発令した。業種によって営業自粛を要請したが、あくまでも自粛を求めるにとどまっている。そもそも「自粛要請」という言葉はおかしいと思うが、いくらおかしいじゃないかと言っても、政権(官も含む)が白と言ったら黒いものでも白、命じずとも辞書の意味を書き換えるほどの力を持っているということは東日本大震災(のうちでも主に東電の原発事故)で嫌というほど思い知らされた。
自粛をしてはやっていけないなら店を開くというのも一つの選択で、これは非難すべきではない。だが市民による相互監視のような現象が生じている。すでに「この非常時に不平不満を言うな!」「戦っている兵隊さんに申し訳ないと思わないのか!」的なことを平気で言ってしまう人もいて。(開いていても行くことを客に躊躇わせている、これはより卑劣な方法だ)。強制ではないと言いながら、警官が警棒の長いもので威嚇して客を追い返す歌舞伎町の様子がテレビに流れた。悪夢のようだ。

借りる側にも貸す側も経験しているので、どちらの立場もわかる(といってもケースはそれぞれ、簡単にわかったなんて口にするなという思いもあるのだが)。
新型コロナはいつまで続くのかわからないところが恐ろしい。「1ヶ月休業します。一月後には必ずお店を開きます」ということならば、大家は家賃を待ちやすいし、各種支払いも待ってくれるかもしれない。優しい(優しくみられたい)人なら一月分くらい免除してくれるかもしれない。銀行も融資してくれるかもしれない。だが、再開いつになるかわからないと貸している方は早く返せと考えてしまう。これが恐ろしい。
長引けば長引くほど体力勝負だ。このままでは個人事業主は貯金の尽きた者から順につぶれていく。営業を自粛させるなら家賃くらいは出してやれないのか。
東京や大阪の繁華街など、コロナ禍が終息したら、個人商店は軒並み潰れていて大手資本のチェーン店ばかりという光景になるかもしれず、ひょっとして政権はそれを狙っているのではないかと思ってしまうこともあり。

PCR検査の数が諸外国に比べて圧倒的に少ない、患者が望んでもなかなか受けさせてもらえない、ということについて、検査をするかどうかは当局か決めるものでそもそも患者のためにするものではないではないかという疑念がある。(警察に被害をうったうえても捜査するかどうかは警察の判断という構図を思い出す)、窓口が「帰国者接触者相談センター」という名称であることからして(この名称を付けた人が誰だか知らないが悪い意味で天才的だ)、当初からPCR検査に消極的であろうという強い意志が感じられる。
検査数が少ないことを擁護する意見として多いのは「医療崩壊を防ぐため」「検査の結果には精度に問題があり偽陰性もありうる」というものが多く、わたくしなど一聴したところそれも一理あるかなぁと思ってしまうのだが、それならば安倍首相がはっきりとそれが“日本の方針である”と明言、説明するべきだ。首相はむしろ、PCR検査が少なすぎるのではないかという質問には「増やします」と言っている。ここに、誤魔化しを感じ、何か嘘をつかれているのではないだろうかという不安がある。

ロックダウンについて。どの程度の制限を課すかはともかく現状よりも強い制限をという意味で。自粛という名で判断を個人に迫り分断を煽るよりはまともだ。素人考えだが、外出を禁じることは、現行憲法下でもより徹底した対策をとれるのではないかと思う。日本は災害の多い国だ。毎年、台風では避難勧告、指示を出している。お手の物ではないか。原発事故のときには強制的に移住させたではないか。新型コロナ禍だって災害だ。

感染症についても医療についてもど素人のわてくその思う所を殴り書きで羅列してみて、わたくそレベルが言うてもしょうがないことだなぁと思いつつ、2日後に予約投稿した。2日の猶予の間に消すかもしれない。残すかもしれない。