がけぷっち世界

ここはくまのおかしな世界です。

熱狂!クマのプーさん展&癒しのルアン

ストリップにはまってから、暇さえあればストリップ(暇がなくてもストリップ)なので、たまにはストリップとは全く無関係な休日を過ごすべく、踊り子さんが勧めてくれたクマのプーさん展に行きました。

会場は地下一階にあるのですが、長蛇の列ができていて、60分待ちと書いてありました。はっきりいって並ぶなんて思っていませんでした。クマのプーさんを軽く見ていました。みなさん、プーさん好きなんですね。最後尾はなんと3階、しかも外の道路に並んでいました。3階で外とはこれいかにですが、渋谷は谷底の町、急峻な傾斜地にビルが立っているためこのようなことがままあるのです。f:id:kazkumaputti:20190415123835j:plain

さて、この列に並ぶのに多少の勇気がいりました。正直申し上げて、並ぶ勇気がわかず、ただの通行人を装ってこの列をスルーし百貨店の周りを一周してしもいもひた。戻ってきたら90分待ちになっていました。ええい、とばかりに列の最後尾に入ると、プラカード持った方が「えっ?並ぶの?」という顔をしたような気がしました。

女性、子供連れ、カッピルがほとんどです。黄色いパーカーに赤いマフラーと言う、意識高い系の方もいます。ちな、私は黒と灰色のくすんだ色彩です。

列の少し前に一人で並んでいる男性(私より若くてスリムでオシャレですが)がいることに気付いて、ちょっと安心しましたら、しばらくして女性がタピオカミルクティーを二つ持ってきて渡して、おカッピルで仲良く飲んでました。

わたくそのような薄汚いヲジサンヌがここに並んでいては場違いなのではないかという自意識が肥大して、列を離れて帰ろうという気持ちが芽生えましたが、「いや、この中で僕がいちばんプーさんなんだ!」と自らに言い聞かせ、頬を膨らませてみたり、腹を突き出してみたりして、プーさん感を漂わせてみたりしていました。

f:id:kazkumaputti:20190415124011j:plain

ようやく中に入ると、まず目を引いたのが、大きな「Hallo」です。イギリス人なのに日本人みたいなスペルミスやないかーい!

f:id:kazkumaputti:20190415124110j:plain

私は幼いころ、ディズニーこども絵本でプーさんを読んでいました。ラビットの家のドア(穴)にお腹がつかえて出られなくなったお話でした。お尻に落書きされるシーンが心に残っています。幼い私は面白いというよりおぞましさを感じました。身動きがとれないことの恐怖、お尻をまじまじと見られ、落書きまでされることの羞恥。性的な感情も芽生えていました。
会場にはプーさんの元になったぬいぐるみも展示されていましたが、メインは鉛筆で書いた原画ですので、地味なんですが、みなさん熱心に見ています。私もじっくり見ました。ほんの少しの線で、動きが生き生きとして見えたり、可愛らしく見えるのですね。なかなか楽しく拝見しました。というか、皆さんより熱心に時間をかけて見たと思います。ディズニーのプーさんは表情豊かですがアメリカナイズされていて、可愛らしさはシェパードのプーさんの方がはるか上だと思います。シェパードのプーさんはぬいぐるみなので顔の表情は乏しいのですが、ちょっとしたしぐさで全身で表現しているのです。
出口のショップもたいへんな混雑で、めぼしいものは売り切れのようでしたが、「行ってきたよ」という報告のためにも踊り子さんにちょっとしたものを買いました。

 

外に出るとまだ明るい渋谷、みなさんなら渋谷道頓堀劇場に行くでしょうが、この日の私は違いましたね。なにしろ、ストリッピのことは考えない一日にしようと決めたので。
私は電車を乗り継いで、京浜東北線大森駅で降りました。2月くらいから気になっていたとある喫茶店に行くためです。
珈琲亭ルアンです。すてきなお名前!でも、ひらがなだったらもっとすてきだったでしょう。

f:id:kazkumaputti:20190415125301j:plain

レトロな外観ですが、中もレトロでした。レトロレトロ言うと、ただ古いだけで誉め言葉が見つからない時にレトロと言ってお茶を濁しがちですが、こちらの珈琲亭ルアンさんは、おしゃれで品のあるレトロです。テレビのロケにも使われたそうです。
店内はけっこう混んでいましたが、みなさん静かにくつろいでらっしゃって、いい雰囲気です。空いていたらもうちっと店内の写真をばとらせてもらったかもです。二階もあるようですが、一階の席に案内されました。クラシックがかかっていて、落ち着いた雰囲気です。
初めてのとこなのでとりあえずブレンドコーヒーと、小腹が空いたのでケーキかサンドゥィヒヒーでもと思いメニューを見たら、あらぁ、ハンバーガー(2個)があるじゃあないですか。(1個)というのはありません。
注文を聞きに来た女性の店員さんに「このハンバーガーというのは、どのくらいの大きさでしょうか?」と尋ねると、「このくらい…」と出で円を作ってくれましたが、いまいちわからず、質問を変えて「一人で2個食べられますか?」と聞いたらクスっと笑って「大丈夫です」と言いました。お客さんもみなさん私を見ました。

f:id:kazkumaputti:20190415125435j:plain

目の前で注いでくれるstyleで香ばしいコーヒーが注がれた後、熱々のハンバーガーが到着。また皆さんこっちを見ました。写真だと遠近法で小さく見えちゃう感じですが、大きくも小さくもなく、ふつうの大きさのバーガーが2個でした。肉、しゃれていうとパテがけっこう肉厚でジューシー、キュウリが入っているところは家庭的。なかなかうまいです。
おいしいコーヒーと、バーガー2個と、癒しのレトロ空間を満喫して、お会計が1000円でおつりがきたのもうれしかったです。