がけぷっち世界

ここはくまのおかしな世界です。

勝手に解説おじさん

地方の博物館で働く知人と飲んだ時に、このごろストリップは女性客が増えていると言ったら、博物館もそうだという話になった。
その博物館は、地方の自治体が運営する郷土資料館のような地味なものなのだが、最近はレキ女や刀剣女子など若い女性の来館も増えているそうだ。
すると女性客目当てのおじさんがあらわれて、ちょっと困ったことになっているという。
おじさんといっても初老の男性で、定年退職して暇なのか、毎日のように開館から来ている。エントランスにいて、女性が来るとすっと近づいて、入り口から出口までずっとくっついて意気揚々と展示の解説をする。それがかなり一方的で、しかも間違っているらしい。
おじさんは昔から趣味で郷土の歴史を研究していた人のようだが、解釈は独自のもので、ことごとく間違っているそうだ。なのに「ここのパネルは間違っている」と言って、自分で作った資料を渡しているという。
お客さん同士のことだから基本的には介入しないのだけど、おじさんを博物館から委託を受けた人と思う人もいるようだし、『勝手に展示品の解説をしないで下さい』という張り紙をしようか、という話も出ているそうだ。
展示についての解説だけではなく、美味い店を知っているから案内しようとか、しつこいそうだ。

どこの世界にもそういう人はいるねーという話になった。